ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
「・・・。」

「・・・。」

そしてしばらく、何故か沈黙が続いた。


「・・・何で、黙って止まってんだよ。」

やばい。またストーカーとか勘違いさせた・・・?


「い・・・いえ、先生がそういう優しいこと言うんだなって・・・」

「や、優しい?」

ビックリした。

そんな言葉が出て来るとは。

「べ、別に!!
先生は優しくない先生です!!



そう琉花は急に叫ぶとバンッと勢いよくドアを閉めて行った。

どっちだよ。


まぁ良い。別に優しい奴なんかじゃなくて。

アイツを傍で、守ってやれるなら・・・

あぁやって、笑ってくれるなら・・・

「・・・鞄忘れてるし。」

琉花が座っていた助手席の足元には

行き場を無くしたスクールカバンが放置されている。

「ドジすぎるだろ。」

俺は一人、クスッと笑って、鞄を取り、
車を降りた。




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