ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
俺は、
この辺りじゃぁデカイ屋敷で有名な『花園家』の子供だ。
花園家は昔から続く茶道の家元であるらしく、確かにでかい屋敷をかかげていて、手伝いもいて、偉いと言われている人がよく来ては、うちの人間が茶を振る舞っている。
まぁ、俺には一切関係なけれど。
「痛っ・・・」
指に刺が刺さった。
床のささくれか・・・。
古い倉だから仕方ないな。
いくら雑巾で磨いてもほこりや汚れは目立つばかりだ。
ガサガサガサ・・・
天井にはネズミも住み着いてるし。
掃除はやめた。
これ以上手を怪我させたらいけないし。
俺の居場所は嫌いな女達が陣取っている屋敷の裏側、雑草に囲まれた倉。
一階は今でいう台所。
といってもいつの時代というくらいの釜戸とかそんなんしかないんだが。
そして屋根裏のような二階。
布団を引いてもまぁスペースはある。
そう、俺は