ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
「署名活動にご協力をお願いしまーす!」

バンッと音を立ててはいって来たのは、生徒会長の黒眞先輩だった。

「は?署名?」

先生、私からサッと目をはずした。

「夏祭りの署名です!ほら、今年のあの河川敷の秋祭り〜、マンションが立つとかでいま建設問題になってるんすよ。
知ってました?」

「あぁ。」

「それで、我々も地元の学生として、夏祭りを守ろうってことで、マンション建設の反対署名を行ってるんです。」

「そういえば、そんなこと朝礼で言ってたな。」

「先生冷たいですねー。はい!これ署名書いてください。そこの一年生もお願い。」

「あ、はい…」

わたしはその署名活動が話題となった委員会議に居たんだけど…

わたしは先生の下に小さく自分の文字を書いた。

「あざす!じゃ、ぼくら学生代表で夜店もやるんで!」

「なに出すんだ?」

「クレープです!2人で来てくださいねー!ではー」

そう笑顔で生徒会長は風のように去っていった。

颯爽と現れては消えた先輩の威勢に圧倒されながら、「2人で来てくださいね」

もしかしたら先輩はドアの外で聞いていたのかもしれない。

そう思うとなんだか余計恥ずかしくなってしまう。

「なんだあいつ。で、なんだっけ。」

「ううん…なんでも、ないです。」


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