ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
「くろま会長ー」

「ん?俺。ってなんだ。邦良か。
なんだよ会長って。」

「署名集まった?」

「うん、だいぶね。他の皆の集めたらもう提出できる数だね」

「の割には浮かない顔してるね」

「え、そう?」

「なんかあった?」

「いや…あのさ、千原先生と邦良ってよく話してるじゃん。クラス関わり無いけど、仲良いの?」

「うん、昔からのちょっとした知り合いで。」

「じゃあさ聞くけど、あいつなに、ロリコンなわけ?」

「は?どうしてよ」

「なんか一年の大人しそーな女子を秋祭り行こうって口説いてたよ。
一年の子は浴衣がないとかってやんわり断ってたんだけど、なんか引かなくてさ。」

「…へー」

「いや、俺はさ、その一年の子が嫌じゃないんなら別にいいんだけど、あれってさぁ、もし一年の子が迷惑に感じてるならさ」

「確かに、千原はそういうとこがあるかもしれない。」

「…」

「でも今は黒真くんは動くべきじゃない。署名活動だって教員の反対押し切ってやったんだ。楯突くのはよくない。」

「でも…」

「僕に任せて、ね。」
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