好きな人はスカウトマン。
次の日、メールがきた。


圭太からの着信は、すぐに分かるように、ライトをブルーに設定していた。

別れてからも設定はそのままにしていて、久しぶりにそのブルーが光った。


『元気そうじゃん!もう彼氏とか出来たの?』



メールを読んで胸が痛んだ。

離れていた時間を実感した。



『出来てないよ!』



それだけ打って、送信した。



本当は、もっと色々伝えたい事もあったし、聞きたい事もあった。


スカウト始めたの?
とか、
圭太は彼女出来たの?
とか。

でも、聞くのが恐かった。
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