好きな人はスカウトマン。
それから数日後。
お酒の勢いもあって、翔と体の関係を持った。


初めて経験した、思いやりのない、淡々とした行為だった。


お互い、それからはただのバイト仲間になり、それ以上を求めようともしなかった。



『あたしは、こんな事をしたいが為に圭太と別れたのかな』



それからは、圭太とも連絡を取りづらくなり、ただなんとなく、その場しのぎの男友達と遊んでいた日々を、何も考えずに過ごしていた。



その時が、やっと本当の意味での、別れだったのかもしれない。
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