美雨恋唄

現実

ちち…ちちちっ



まぶしいぐらいの朝日
それと同時に聞こえるのは
小鳥の可愛らしい鳴き声


それに続いて部屋に鳴り響く
アラーム音





はっと起き上がる私


｢また夢か、｣

がっくり肩を落とし
背伸びをする

背伸びをしたかと思うと
また布団にもぐりこんだ。






まだあなたの匂いが
残っているから。

あなたのぬくもりが
消えていないから…




もう一回寝たら夢の続き…見れるんだよね？


とっさに睡魔が襲う。






その時横から、お母さんの声が聞こえた。


｢こらーっ、美雨起きなさい｣


まだ寝ていたいと
私は布団に潜り込んだ



｢もう、せっかく私立行かせて高い金払ってるんだから｣


と言い、
いきおいよく私から布団をはぎ取った。




｢ふあ〜｣
まだ眠たい体を起こして、制服に着替える。



紺のセーラー服
垂れたリボン


よくありがちだが
可愛らしいデザイン




｢行ってきます｣


朝ご飯も食べず
家から学校へむかった。