出会って2日の恋
「ねぇ〜ねぇ。」

このしゃべり方…なんか嫌だなぁ。

「なっなに?」
「ここの席の人、誰か知ってる?」

そう言って私と杏に挟まれている席を指さした。

「さぁ。知らないケド…」

「そうなの!?え〜知らないんだぁ。すごいカッコいい人なんだよぉ。なんかぁチャラい系じゃなくてカッコいいみないなぁ。」

「そッそうなんだ。」

私はそんなん興味ないし…と言いかけたケドさすがにやめといた。

「はいッ!自分の席についたら前向いて〜。」

先生が教卓の上に立って言った。

私の隣の席の人はまだ来てない。

「えっと…まだ来てないのは…木村だけだな。」

木村…?まさか陵?

んー。でも木村なんていっぱいいるし…。違うか。

「まずは1人1人自己紹介をしてもらう。じゃあ先生から。」

私の席から、先生を見ると必ず千晴が目にはいってしまう。
だから千晴が先生をキラキラした目で見てるのがわかる。


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