出会って2日の恋
その時教室のドアがガラッとあいた。
「こらッー!木村ッ!遅いぞー!」
みんなそのあいたドアの方を見た。
もちろん私も。
ドアに立っていたのは私がまさかと思った陵だった。
「きゃーッ///木村君来たよッ!ねッ!カッコいいでしょー。」
杏が興奮した様に言う。
「…………。」
私は杏の声が耳にはいってこなかった。
「すいませーん。ちょいトイレ行ってました。」
陵はダルいって感じで言った。
「わかったから早く席につけッ!木村の席は後ろのあいてるところだ。」
「うぃー。」
陵がこっちに向かってくる。陵は頭をかきながら下を向いてるから私の事は気づいていない。
私は陵から目が離せなかった。
陵は席の前に立って初めて私に気付いた。
「ワーォ。すごい偶然。横だったんだ。」
陵は笑いながら言った。