出会って2日の恋
「うッうん。」

私はそれしか言えなかった。

ほかの男子とかなら喋りたいとも知りたいとも、なんとも思わなかったのに陵の事になると、ドキドキしたり顔が赤くなっちゃったり、緊張して喋れなくなったり………ホント私どうしちゃったんだろ。

「じゃあまず浅野から。」

自己紹介が始まった。

私は陵の事で頭がいっぱいで自己紹介なんてどうでもよかった。

「美波。はい。」

陵はそう言って私の机に1枚の紙切れを置いた。

「ん?なにこれ。」

「俺のメアドとケータイ番号。今日、夜メールしてきて。」

私は嬉しさで言葉がでなかった。

陵の隣で杏がいいなぁ…という顔で見ていた。

「わかった?」

陵に聞かれてハッとなった。

「う…うん。わかった。」

私はしばらくメアドとケータイ番号が書いてある紙を眺めていた。


「木村ッ!次はお前の番だ。」

「うぃー。えーっと…木村 陵です。よろしく。」

名前を言っただけの短い自己紹介で終わった。

もっと陵の事を知りたかったけど、こうゆう面倒くさそうにする姿もなんだかカッコいい。




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