出会って2日の恋

私は陵の事で頭がいっぱいになっちゃって自分がなんて自己紹介したのかも忘れてしまった。


「これで今日は終わり。明日から授業が始まるからなー。…じゃあさようならー。」

先生がそう言うとみんなが続いて「さようなら」と言った。

私はまだ、そのメアドとケータイ番号が書いてある紙を眺めていた。

「美波〜ッ!」

大声を出して千晴がこっちに向かってきた。

私はその声でハッとして、もうみんなが帰る準備をしている事に気付いた。

「これから用事ある?なかったらパフェ食べに行こッ!」

千晴が高いテンションで言った。

「うん。いいよー。」

「やったーッ。…ん?それなに?」

そう言って私が持っていた紙切れを指さした。

「あッ!…なんでもないよ。」

私はそう言ってカバンの中にしまった。

「じゃあ行こッか。」

「うんッ!」




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