出会って2日の恋
「うん…。やっぱ…ダメかなぁ。」

そう言った千晴は青春をあじわっている女子のようだった。

「ダメなわけないじゃん!」

私はテーブルから身を乗り出して言った。

「そ…そうかな。」

「そうだよッ!好きになった相手がなにしてようが関係ないよッ!」

親友の事になると、なんだか感情的になってしまう。

「そっ…そうだよねッ!一目惚れなんて初めてだよぉ。」

千晴はもうスッキリした顔をしていた。

私も好きな人欲しいなぁ。

そう思った時、頭の中に陵の事が浮かんだ。

えっ…なんで陵が出てくるの?

自分でもわからなかった。

「これから学校が楽しみだよー。」

私は千晴の声が耳にはいってこなかった。

自分の感情がよくわからなくて1人で混乱していた。

パフェを食べる手も止まっていた。

「…美波?どうしたの?パフェ食べないの?」

千晴が心配そうに顔を覗いてきた。

「う…ううん。なんでもないよ。」

私はそう言ってパフェを食べ進めた。



そのあとは千晴の恋バナを聞くたびに陵の顔が頭に浮かんで、よくわからない感情とたたかっていた。




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