出会って2日の恋
キーンコーンカーンコーン

あ…チャイム鳴っちゃった…。どうしよう。始業式はじまっちゃった…。この人ぜんぜん起きないなぁ。
起こした方がいいのかな。つんっつんっ

私は起こしたくないような、でも起こさなくちゃいけないような…この2つの思いが入り交じって
その人の服の袖をひっぱった。
でも、それだけで起きる訳なくて…もッー!どうしようッ!
1人で頭をかかえて悩んでいた。
「ぷッ…ははっ。」
…ん。誰か笑った?誰?どっかに人いるのかなぁ。
…っていないし。…寝てる人がいきなり笑うとかありえないし…。
「気のせいか…。」
「ぷッ…あははははっ。」
えっ!?寝てる人が笑ってる…。
「あのぉ〜…。」
「つか1回笑った時に気づけよ。」
寝ている時の印象と全然違う…なんか意地悪っぽい。
「だって…寝てたし…。」
「寝てねーよ。お前が俺をまじまじ見ながら変な事やってたから寝たふりしてたんだよ。」
「なッ…!」
私はあんたを起こしてあげようといろいろしてたのに…。
「で?俺になんの用?」
あっ!メガネかけた…。めちゃカッコイイじゃん。これはモテモテだろうな。
「そうだ。あの校門前のクラス割り当てがはられてる所ってどこですか?」
これを聞くだけにどんだけ時間かかってんだ。私…。
「あ?そんなのしらねーよ。俺、1年だし。迷ってる途中だし。」

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