そら
やっと諦めた親に.
安心しながら
自分は深い眠りについた
「…まま…お…なかった…ら」
え??
「このまま起きなかったら幸わせだよ」
誰かが言った
誰かの声がした

バサッッ
いきなり飛び起きた
怖かった
このまま眠っていると
死ぬかもしれない…
そう思ったから…
そして自分はまた
カミソリを手首にあてた
深く深く切った
他人からみたら馬鹿な事にしか見えない
リスカをしていない人にはわからない思い
溢れ出る温かい血に
安心感を抱いていた
自分の流れる血を見る事で自分が生きている
と感じれたから

ウ゛ウ゛…
携帯がなった
「さとし」
は??誰??
そう思いながら自分は
電話に出た
「もしもし」
「もしも-し」
「誰??」
「は??さとしだよ!!」
「さとし??誰でや」
自分は話すのもだるくなり
電話を切った
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