涙色のlove story
そんな事考えながら、
フフッと笑うと
「無理して言わなくていいよ。
結仁の問題なんだから。」
「…ひかりは一番あたしの事を
わかってくれる。
だから、ひかりに頼ってもいいかな?」
「力になれるかなんて、わかんないよ?
でも、結仁の辛さだったり悲しさだったり
それを和らげられたりできるのであれば、
頼ってほしい。
ひかりも一番結仁を信じてる。」
ひかりからそんな言葉を聞くと
なんだか目頭が熱くなった。
あたしは少し間をあけて、
全て話した。
病気にかかったこと。
病名。
完治させる術はないこと。
身体能力が衰え、
…死に至ること。
話を続ける度にひかりは涙を流していく。
すると、あたしの話をさえぎるように
「…もういいよ。」
そう言った。
しばらく2人に間があった。
アイスコーヒーの氷がだんだん溶けていく。