涙色のlove story
第2章 潜む悪魔
Ⅰ記憶障害
病気と宣告されて3週間。
今日は耀介とデートの日。
どこ行くかは全て耀介に任せた。
ピンポーンっ。
インターホンが鳴った。
2階から駆け下り、玄関のドアと開けると
やっぱり耀介だった。
「まだ準備できてないし、
あたしの部屋あがってて?」
まだ髪も巻けてない状態だった。
「おう、わかった。」
耀介はあたしの部屋に向かい、
あたしは洗面所に向かった。
「うぅ~、全然綺麗に巻けない…
今日ガチで調子悪いぢゃ-ん(汗)」
なぜか今日は全然うまくいかない。
外巻きの予定を変更して、
ウェーブにした。
あたしは洗面所を後にして、
自分の部屋に向かった。
部屋に入ると、
「あれ?今日外巻きぢゃね-の?」
さすがに耀介も気がついた。
「うん。全然今日上手くいかなくてさぁ」
・・・あれ?
さっき机の上においたはずのカバンがない。