涙色のlove story
「ねぇ、耀介…
病気の症状だったらどうしよう…」
あたしは見つけたカバンを抱きしめながら
耀介に聞いた。
「え、嘘だろ…?
心配なら今から病院行くか?」
「一応…いく。」
2人で病院に行くことになった。
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「藤本結仁さーん。
こちらどうぞ~。」
看護師さんがあたしの名前を呼ぶ。
「じゃ、いってくるね。」
耀介にこう告げ、診察室へ向かった。
診察室に入ると前と同じ軽いノリの医者だった。
「あ、藤本さんじゃ~んっ!
ほらほらっ、ここ座って~!」
あたしは渋々座った。
「今日どうしたの~?」
医者はカルテか何かをつらつらと書いている。
「今日カバンの行方が
全くわからなくなっちゃったんです。
もしかしたら病気の症状かな、と思って…」
「う~ん…まだ何とも言えない状況だねえ。
一応脳のレントゲンでも撮ってみようか」