涙色のlove story




【耀介side】



結仁の両親と病室を出ると、

結仁のお父さんが口を開いた。




「耀介君…
 君に話があるんだが…。」




そう言われ、
結仁の両親と近くのカフェへ入った。






俺とお父さんはブラックコーヒーを頼み、
お母さんはアイスティーを頼んだ。




お父さんはブラックコーヒーを
一口飲んで話し始めた。





「結仁の病気は通常より少し早く
 進行しているそうだ。

 脳も徐々に萎縮していた。

 
 これから身体の運動機能も低下していき、
 生活も困難になってくるらしいんだ。」

 
 

すると、
お父さんの口から驚きの言葉が出た。







「…非常に言いにくいんだが…



 


   
  

 …結仁と別れてほしい。」





俺が結仁と別れる…。

一度も考えた事もなかった。


今までも、
結仁が病気になっても、
これからも。



< 29 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop