涙色のlove story
【耀介side】
結仁の両親と病室を出ると、
結仁のお父さんが口を開いた。
「耀介君…
君に話があるんだが…。」
そう言われ、
結仁の両親と近くのカフェへ入った。
俺とお父さんはブラックコーヒーを頼み、
お母さんはアイスティーを頼んだ。
お父さんはブラックコーヒーを
一口飲んで話し始めた。
「結仁の病気は通常より少し早く
進行しているそうだ。
脳も徐々に萎縮していた。
これから身体の運動機能も低下していき、
生活も困難になってくるらしいんだ。」
すると、
お父さんの口から驚きの言葉が出た。
「…非常に言いにくいんだが…
…結仁と別れてほしい。」
俺が結仁と別れる…。
一度も考えた事もなかった。
今までも、
結仁が病気になっても、
これからも。