気持ちと想い

「謝らないで下さい。私は言われた仕事だけをこなします。」


「そうか。では仕事内容を話すので、社長室まで来てくれ。」


そう言うと佐伯は歩き始めた。


黙ってついていく翡翠。


その表情はやはり無表情で、何を考えているか分からかった。


「失礼します。」


社長室に着くと丁寧に頭を下げ入る翡翠。


佐伯はそれを見て苦笑した。


（相変わらずだ）と。


「では、早速だが、今回の仕事内容を説明する。」


言われた翡翠はメモ帳を取り出しメモを始めた。


仕事内容は、最近裏社会で龍という男が よく出没するらしい。


正体は分からないが、誰かを探している。


だが特徴や名前を言うわけではなく、一つ一つ裏社会の中でもお荷物な物を潰しながら探しているらしい。