素直になれば


「あの、里愛ちゃんさ…。」



依緒ちゃんが、なにか言いかけたとき、調度チャイムが鳴った。




「…依緒ちゃん?」




「ううん!なんでもないよ!」




依緒ちゃんはそう言うと、席に戻って行った。




秀と依緒ちゃんの関係を知らない茉奈だけが、キョトンとした顔をしていた。





「俺、席戻るな。」




続いてあたしと茉奈も、席に戻った。




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