素直になれば


「ほら、俺なら余裕だろ?」




キュンと鳴く気持ちを誤魔化すように、逆井先輩に笑顔を見せた。




「ぢゃあ、持っていくか。」




「はい!」




部室から出ると、もう結構みんな揃っていた。




部室で逆井先輩と二人でいたのはほんの数分だけなのに、ずっと一緒にいたかのように心臓が煩かった。




「里愛、わりぃな。」



もう部活スタイルに着替えた秀が、あたしに変わって荷物の準備をしてくれた。




「里愛も着替えてこいよ♪」




「うん!」




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