素直になれば
あたしもジャージに着替えて首に笛をぶら下げて、部活スタイルに切り替わってから数分して、練習が始まった。
忙しいけど、楽しい。
だけどやっぱり、部活が終わる頃には、ヘトヘトだった。
「里愛、一緒に帰らね?」
「いや、だって依緒ちゃんがいるし…。あたし1人で帰るよ♪」
あたしは、1人で歩こうとした。
「でも、依緒は今日部活オフなんだよ。お互い1人だしさ〜里愛ちゃん♪」
秀があまりにもお願いしてくるから、なんだか可愛くて、笑って頷いた。
「仕方ないなぁ。帰るよ♪」
今度は、秀と歩き出した。