素直になれば

今日は、初めての練習試合。


今まではプレーヤーだったけど、今日はきっと、スコアをつける係とか、そんなとこだろう。





今日もやっぱり、電車で秀とバッタリ会った。





「よう!」



「おはよお♪」





当たり前のように、秀はあたしの隣に座る。





「ねぇ、秀?」





「ん?」





朝早かったせいか、まだ眠そうに、あくびをしていた。




「依緒ちゃん…。怒ってないの?」




「なんで依緒が怒るの?」



眠そうに、かつ、ダルそうに答える秀を見て、二人の状態を察した気がした。



< 47 / 106 >

この作品をシェア

pagetop