素直になれば
「キャプテン、この子マネの子らしいっすよ。」
「おう。」
そう言って立ち上がったのは、ちょっと怖そうな、これまた大きな人。
あたしはその人に、軽く会釈した。
「俺は、キャプテンの宮代ミヤシロだ。よろしく。」
怖そうなキャプテンだけど、笑顔はとっても優しそうに思えた。
「ぢゃあ、みんな並ばせるから、自己紹介してな。ついでに1年全員やらせるから。」
「あ、はい。」
キャプテンの掛け声で、部員全員が、キャプテンの回りに集合した。