素直になれば
「このチャンスを逃したら、次はないって思ったの。人生はタイミングが大事って言うぢゃん?…それにね。…今なら、日本に戻ってきたときに准弥に会える可能性が高いと思ったの。もし1年とちょっとで帰ってきたら、まだ高校生ぢゃない?だから…。また会えるって、思って…。」
今回は、ただ哀しいだけではない。
俺はやっと、沙那に笑顔を向けることができた。
「1つ目の夢が叶うんだもんな。ガンバれよ、応援してるから。待っててやるなんて言うのはやめとくな。でも、俺らが恋人でも友達でも、相談とかのるから。」
「准弥…。ありがとう!」
沙那も俺に笑顔を向けた。