素直になれば
「逆井先輩のことはスキなんだけど…。でもね、先輩と沙那さんはあたしの憧れだったりするんだぁ♪」
「…憧れ?」
あたしはニッコリ笑って、茉奈に大きく頷いた。
「あぁゆうカップルになりたいなーって思うの!だから、先輩のことはスキだし、沙那さんの存在は辛いけど…。でも、別れてほしいなんて思ってない。」
「そっか。大丈夫だよ。なるようになるさ♪」
あたしと茉奈は笑い合った。
その頃にはもう、クラスみんなが揃っていて、いつもより随分遅れてのホームルームが始まった。