無口な彼。
やっぱスキ
悠希は私を更に強く抱きしめた。


そして耳元で囁いた。


「ごめん。苦しませてごめん」



「俺、付き合ったのお前が初めてだしどーしたらいいか戸惑ってた」

「うん…」

「女は俺が冷たくしても嫌がらないから、冷たくしたほうがお前も喜ぶのかと思ってたし、好きすぎて嫌われたくなくて冷たくしちまった。」

「っ…」

「なのに、ごめんな。俺って本当バカだよなぁ…麻央、スキだよ」


その瞬間、私の涙腺は崩壊してしまった。
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