LoveForever
「この前、マンガサンキュ。」

「全然。」

「あのさ、・・・。」

「・・・。」


やばいやばい!!!緊張やばい!!!顔に出てないよね!!?
もしかして・・・、てか、絶対そうやん!!やばい。


「良かったら、メールしてやって。矢尾 凌貴。ヤオ リョウキって言うんだけど、知らないかもしれないけど、
 桐谷のこと好きなんだって。その紙に書いてあんの、そいつのアドレスだから。」


は?


え、何?


何が起きた?




違う。

違うよ。


期待してたのと、想像してたのと、



違う。




ねぇ、間違ったよね?

何で?



うちがほしかったのは、貴方のアドレス。



期待した自分が恥ずかしい。




その時、気付いたら、
私は、あの場にいたくなくて、
その紙を握りしめながら、

下駄箱の前まで走ってきていた。


そして、大粒の涙が、




1粒私の頬を伝った。


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