誠-巡る時、幕末の鐘-
―――市中
「えっと…紙と墨は買った。後は……金平糖?」
響が土方に渡された紙を見ながら、買うものを確認している。
だが、明らかに不自然な物が含まれていた。
(………金平糖? 誰が? ……土方さんが)
「……有り得ない」
「で、ですよね? でも他の字には見えないし」
二人で土方に関して新発見か?と想像力を発揮させた。
もちろん、土方が金平糖を食べている所をである。
『……』
「ま、まぁ買っていかないと怒るだろうし、買っておけば大丈夫だろ…しかし、金平糖。い、意外に可愛いな」
「そ、そうですね。…あ、私、買ってきます」
「あぁ」
丁度甘味処があったので、そこで買い物を済ませた。