誠-巡る時、幕末の鐘-
「では、あなた達はこれからずっと奏の側にいれると? 命限られている人間に? いつ命を落とすか分からないあなた達に?」
ミエは一息に言い切った。
「……確かに俺達は明日も命があるか分からねぇ。人間だから鬼である奏とずっと一緒にはいられねぇ」
土方が静かに言葉を紡ぎ始める。
ミエは微(カス)かに落胆の表情を見せた。
「ならば…」
「だがな!! 俺達は仲間を見捨てたりもしねぇ。もう、ここに入った時点であいつも仲間だ!!一緒にいれなくなる? そんなこと関係ねぇ!! そんなに言うなら化けてでてやるよ!!」
土方の言葉にみんなが頷いた。