誠-巡る時、幕末の鐘-



「じゃあまた会いに来るからね〜!! …みなさん、私に言った言葉を努々(ユメユメ)お忘れなきよう」




ニコリ




ミエは土方達に意味深な笑顔を見せた後、エリオルを伴い帰っていった。




「……行った」


「嵐のようだったよな…」


「奏の主ってすげぇな」




奏はその瞬間、永倉の方を凄い勢いで見た。


そして…




ニッコ〜




「うん!! 自慢の主なんだ!! 綺麗だし、とっても剣の腕が強いし、何よりすっごく優しいのよ!!」


『……っ/////』




前回とは比べものにならないほど笑顔を見せられた一同。


それを至近距離で見せられた永倉は鼻を押さえた。


手の隙間からは赤い液体が見え隠れしている。



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