誠-巡る時、幕末の鐘-
探し物は桜の下で
―――朝、土方の部屋
ストンッ!!
「響〜? 父親探しに行くぞ〜」
「うるせぇっ!! 入る時には声をかけてから入るのが常識だろうが!!」
(俺、雷焔奏は朝から鬼のような土方さんの部屋に来ています。
何故かというと、響が土方さんにお茶を頼まれたことを聞いたからで…怒られるためではない!!!)
「あ〜そうなんですか? すいません、以後気をつけます。…ってことで行くよ、響」
「全っ然分かってねぇだろ!! どこがどう分かったか言ってみろ!!」
(そんなの子供でも分かるわ!!)
「部屋に入る時には声をかけてから入るようにします…できるだけ」
最後に小声で付け加えた。