誠-巡る時、幕末の鐘-



「最後は何だってぇっ!?」




(うわぁお、聞えてるよこの人! 地獄耳〜)




「ナンデモアリマセンヨ? あ、近藤さんが呼んでましたよ」


「じゃあ、行かねぇと……ってんなもんに(だま)される奴いるかぁっ!」




(おっと、やぶ蛇か!? まずい、まずい。

ん〜と……あ!)




「そういえば沖田さんが面白そうな冊子を持っていましたよ? 確か名は、ほうぎ「ぎゃぁぁぁっ! 黙れ! それ以上言うな! ……こんの、総司ぃーっ!」




土方は、沖田の部屋へそれはそれは物凄い速さで走って行った。




(そんなに嫌なら燃やせばいいのに……ま、俺も沖田さんも全部頭に入ってるけどね?(妖笑))




「トシ、いるか?」




(この声は近藤さんだ!)



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