誠-巡る時、幕末の鐘-
「……分かりました。ただし、皆様、奏様に手を出したことが分かった場合は…」
(お? 効いた!!?)
「はいはい!! レオンの所へ連れて行きます!!」
ミエはニッコニッコしながら片手を挙げてそう言った。
(ミエ様ーっ!!?
彼らをレオン様の毒牙にかけるつもりですかぁっ!!?)
「元老院第五課長ですか」
(爺も納得したように頷くなっ!!!)
「あぁ、レオンと言うのは拷問の名手ですから。ね?」
「…はい。見た目とは裏腹の腹黒さ。本人は尋問と言い張っているけどね。…ってミエ様っ!! 私が殺されます!!」
(あの人は情報網半端ないからなぁ〜。
ブルッ!!
あ、寒気がしてきた)