誠-巡る時、幕末の鐘-
「左之さん達、明日昼番だろ? 飲み過ぎるなよ〜?」
「そういう平助こそ、二日酔いになって朝ヒーヒー言うなよ?」
「言わねぇよ!! 二日酔いなんかならねぇし!!」
原田と永倉の目がキランと輝いた。
「…言ったな?」
「あぁ、確かに聞いた」
「新八!! こいつの頭を持て!!」
「おうよ!!」
「な、何すんだ…よ!! …って…んっ!!」
藤堂は永倉に頭を掴まれ、原田に大量の酒を流しこまれた。
良い子のみんなは友達に一気に酒を飲ませてはいけません。
死にます。
「おい、やめねぇか」
土方が見兼ねて、止めに入った。
(…あれ?)
「そういえば斎藤さんはどこ行った?」
奏が辺りを見回すと、そこにはいなかった。