誠-巡る時、幕末の鐘-
外堀は上手く埋めましょう
―――屯所
「あ〜疲れた。今から風呂に入ってきますね」
「あぁ。行ってこい、行ってこい」
土方に許可をもらい…っというか決定事項を伝えて、奏は風呂へ行こうとした。
すると
「僕も一緒に行ってあげようか?」
なんともふざけた問いが、沖田の口から出た。
「総司! やめろ!」
「……その時はあの世へ行くことを覚悟していただきますよ?」
「冗談だよ、冗談」
(冗談にも、笑える冗談と笑えない冗談があるって知ってます?
今のは明らかに後者ですって)
「ほらほら、早く行って来なよ。みんな起きてくるよ?」
(最初からその発言をください!
そうすれば、私の中の沖田さんに対する評価は、確実に5は上がりましたよ)
どれくらいが最高なのか全く分からない数字である。
判断のしようが全くない。