誠-巡る時、幕末の鐘-
「……じゃあ行ってきます!」
「あぁ」
「湯船につかって寝るなよ〜?」
「寝ないし」
今度こそ風呂に向かう奏であった。
「……さて」
奏が風呂に向かって少しだった頃、沖田が動き出した。
「おい、総司。どこへ行くつもりだ?」
見咎めた斎藤が尋ねた。
「どこって決まってるじゃない。奏ちゃんとこだよ」
『お前はここにいろ!』
そんな会話がなされている頃、奏は
「う〜ん! いい気持ち〜。やっぱり仕事をした後ってすっきりするなぁ〜」
実にのびのびとしていた。