誠-巡る時、幕末の鐘-



「はぁ?! 何言ってやがる。話が全く繋がらねぇ」




(土方さん、私の間では繋がってるんだからいいんだよ)




奏の傍若無人ぶりは今日も健在だ。


奏の考えそうな事が分かったのか、土方は眉間にシワを寄せ始めた。




うわ、長い説教が…いかん、いかん。




「肝試しして集めましょ。もうそうするしかないんです〜! 今日の夜回収に来るんです〜!」




奏は要点のみを伝えた。


分かりやすく言うと…


集めていた妖を、元老院の者が回収しにくる。


だが、妖は全部逃げている。


結果、自分が怒られる。


ということだ。




その時、近藤と山南が部屋に入ってきた。




「あ、近藤さんと山南さんだ〜。ウフフ。ねぇ近藤さん、山南さん、みんなで肝試ししませんか?」


「肝試し? 楽しそうだな!」



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