誠-巡る時、幕末の鐘-




「そうか。…よし、我々も行こう」


「近藤さん」




苦笑いで答える近藤に、土方が頭を抱えた。




「さすが! やっぱり局長だよ!!」




奏は手を叩き飛び跳ねた。




「本当に上手くいくのか?」


「もっちろん!! 私の辞書に失敗という言葉はありませんね」


「そりゃただの欠陥品だろ。入れろよ、失敗」




土方は屯所から出るまでブツブツと文句を垂れ流していた。



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