誠-巡る時、幕末の鐘-
「分かりました。では失礼します。みなさん、それでは」
「またね〜!!」
『あ、あぁ…』
十夜は奏の部屋に戻り、妖を回収して、来た時と同じく音も立てずに去っていった。
「あ〜、楽しかった!!」
奏は手合わせもでき、甘味も届くとあってご機嫌である。
「ねぇ、奏ちゃん。今度彼が来た時、僕にも相手させてよ」
「あっ!!! 俺も俺も!!」
「俺も強い奴とはやってみてぇなぁ」
沖田を皮切りにみんな口々に言いだした。
フフッ
(みんな、強い奴と試合したくてウズウズしてる。
だって、目が子供みたいにキラキラしてるもの)