誠-巡る時、幕末の鐘-
「最後に元老院第五課長レオン様。外交・儀式を司る課の長です」
彼は二人と同期で、顔に幼さが残ってはいるものの、やはり女性に大人気。
情報収集能力は半端なく優れ、神の子羊と言われる神童だ。
いつも笑顔を絶やさず、万人に優しい。
というのは表の顔で、本性はドス黒い。
どのくらいドス黒いのかというと、この世の全ての黒い物を混ぜ合わせても全く足りないくらい、腹の中がドス黒い。
外交には諜報も含まれているので、捕まった妖は、一度尋問にかけられる。
だが、その尋問の時、精神をズタボロにされる何かが起きている。
尋問にはレオンは必ず立ち合っている。
第五課の諜報担当は性格がねじ曲がっているのだ。
そして、実は大の女嫌い。
しかし、男好きというわけではないことは判明している。
何故かというと……ミエが好きだからだ。
だから、エリオルとはライバル同士、こちらも仲がよろしくない。
おそらく、いや、絶対に元老院一恐れられている。
間違いなく元老院三大魔王の一人だ。