誠-巡る時、幕末の鐘-
「奏? 紹介の後の間は何?」
レオンがわざとらしく首を傾げた。
これを通訳すると
なに心の中で長い紹介してるの?
余計なことまで言っちゃって……死にたいの?
になる。
まだ生きたいです、はい。
「なぁ。この中で一番強い奴って誰だい?」
「あんた何考えてんの? 人間相手にやる気?」
「じゃあ君が相手をしてくれないか?」
「いいわよ? 今日こそ、その息の根止めてやるから」
カミーユとミエが同時に立ち上がり、外に出ようとした時、冷気がある一角から出た。
「君達二人いつも賑やかで元気だね? でも許可証ないでしょ?」
……レオンだった。