誠-巡る時、幕末の鐘-
――道場
「じゃあ、止めらんなくなったら止めてね?」
ミエが物騒なことをエリオルとついでにカミーユにも言って、木刀を構えた。
「さぁ。お手並み拝見といこうか」
カミーユの楽しそうな口調で試合は始まった。
ガシッ
バシッ
ダンッ
バシバシッ
「あはっ! すごい!」
ミエが楽しそうに笑った。
バシッ
「さぁ、あなたの技はもう全て見切った。今度はこちらの番☆」
そういうが早いか、今まで防戦一方だったミエが攻撃に変わった。
ビュッ
「……俺の負けだ」
「もしあなたが死んで元老院に入るなら、是非第三課に!」
ミエは早々に勧誘を始めていた。