誠-巡る時、幕末の鐘-
「……分かった、怪談だ!!怪談をやればいいんだ!!」
突然、奏が良いこと思いついたと言わんばかりに大声を出した。
ずっと考えていたらしい。
道理でさっき沖田に連れていかれそうになった訳だ。
いきなりの奏の意味不明の発言に三人共驚いている。
「え?何?」
「怪談?どうしたのいきなり」
珠樹と沖田の疑問の問いかけも、今の奏の耳には通ってないらしい。
「ひっじかったさ〜ん!!怪談しましょうよ!!か・い・だ・ん!!」
「か、怪談?」
暑い夏ならこれだろうと、土方は正しい漢字選択をした。