誠-巡る時、幕末の鐘-

行き過ぎてしまった行動




―――数日後、九月某日




芹沢鴨が、芸妓の小寅と付き添いの芸妓のお鹿を断髪させるという事件が起きた。


小寅が芹沢に肌を許さなかったため立腹してのことらしい。


店主を脅し、無理矢理ことに及んだ。


芸妓の命ともいえ、女の命ともいえる髪。


それを断髪させるなど、と武士だけでなく、朝廷までも揺れた。


そして、これはもちろん壬生浪士組の問題にもなった。



< 586 / 972 >

この作品をシェア

pagetop