誠-巡る時、幕末の鐘-
「……そっか。だからあの時あんなに星鈴ちゃん怒ってたの?」
いち早く復活した沖田が尋ねた。
「まぁ、そうだな。……お前がとめに入らなければあんなので済ますはずではなかったんだがな?」
ニヤリ(黒笑)
誰もがさっきの笑顔に戻ってくれと思ったのは言うまでもない。
「そういえば、院の規則がとかなんとか言ってたよね。院って何?」
(……こいつ、記憶力半端ねぇ)
言葉の端まで聞き、それを違えず記憶していたとは……。
恐るべし沖田。
そして忌まわしき口の軽い自分。
これから要注意だ。