誠-巡る時、幕末の鐘-
響のあまりの破天荒さを知り、溜め息を思い思いにそれぞれがついていた。
「……ご苦労様。戻って休んでいいよ」
丁度星鈴の不可解な行動も終わりを告げるらしい。
「いえ。彼らに言伝を頼まれましたから」
風がサアッと吹いたかと思うと、そこには白い着物を着た可憐な少女が立っていた。
突然起こった摩訶不思議な出来事に、土方達は目を疑った。
今まで誰もいなかったはずの空間にいきなり少女が現れたのだ。
そりゃあ誰だって驚く。
「お初にお目にかかります。星鈴様と同じ天宮家にお仕えしている星々(シンシン)と申します」
星々は丁寧にお辞儀して、挨拶をした。
みんなも慌ててそれに返した。
「今日は我が主達から星鈴様とあなた方に言伝が」