誠-巡る時、幕末の鐘-



何と恐れ知らずな!!


珠樹は顔が私とそっくりだから、まるで私がレオン様に楯突いてるみたいだよ〜!!




元老院三大魔王が一人、最強にして最恐の称号をレオンは密かに付けられているのだ。


そんな畏怖の対象でしかない者に、真っ向から口答えする勇気のある奴はまずいない。


…………いや、過去にたった二人だけいた。




「まぁ、いいや。あぁそうそう。今日から僕しばらくここにお世話になるから」


「……………………誰が??」


「僕が」


「…………………どこに??」


「ここに」




レオンはにっこりと天使の微笑みと書いて魔王の微笑みと読む笑顔を見せた。



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