誠-巡る時、幕末の鐘-
「ん??ちょっとね」
レオンは優雅な笑顔を浮かべた。
見かけだけは。
そのちょっとがもの凄く気になる!!
「……そ、そうですか」
「それに一人じゃないよ??」
「へ??」
「星鈴……っと、奏。お帰りなさい」
「先に風呂に入らせてもらったぞ」
奏は丁度広間に入ってきた青年と少年に乾いた笑みを見せた。
今日は仏滅に大凶、その他もろもろの厄災日が一気に集まっている。
疲労困憊ここに極まれりだ。
「……何でこの三人〜??」
奏は床につっぷした。
「あ、奏。お行儀が悪いですよ??」
すかさず青年、ナルの注意が飛んだ。