誠-巡る時、幕末の鐘-
―――奏の自室
「どれにしようかなぁ〜??迷うなぁ〜。響と千早は何が食べたい??」
「奏が頂いたんですから奏が先に選んでどうぞ??」
「お前から甘味を先に取ると呪われそうだからな」
失礼極まりない千早の言葉も、今の奏にはさらっと流すことができた。
「じゃあ〜。どれにしようかな、天帝様の言うとおり、ぷぷぷ。もひとつ、いつか冥官に目にもの言わせてやるぜ、ぷぷぷ」
奏は一つずつ指差しながら選んだ。
決める歌はとんでもない内容だが。
「じゃあ次は私だな。小野篁はむかつく奴だよなっと」
千早が真似をして決めた。
とうとう名指しになった。
実に悪影響すぎる。
「奏ちゃん達さぁ〜。もうちょっといい決め方ないの??」
側で聞いていた沖田が身を乗り出してきた。